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ファイナルファンタジーの魔法形態

  • 以下ではファイナルファンタジーシリーズにおける魔法について述べる。各作品がそれぞれ独立したストーリーを持つ本シリーズであるが、その変遷を見ると、魔法に関しては統一された形態を持つ物と見ることが出来る。 なお、ファイナルファンタジーXIにも同種の魔法が存在するものの、ケアルII、ケアルIIIなど、数字により魔法の強さを表すなど他のシリーズと表記が異なることや、効果自体が異なるものが多いため、別物と捉えるべきである。 ほとんどの場合「沈黙」状態によって使用不可能となるので、シリーズ共通で呪文の詠唱を伴っているものと思われる。IVでは、魔法ごとに個別の「詠唱時間」が設定されていて、強力なものほど発動に時間がかかる仕組みとなっている。

ファイナルファンタジーの魔法の系統による分類

  • ファイナルファンタジーシリーズでは、魔法は基本的に以下の系統に分類することができる。ただし大まかな傾向こそあれ、シリーズ中でも分類は明確には統一されているわけではない。
  • 白魔法
  • 味方の回復や治療などがメイン。能力変化など補助的な効果を持つ物もある。
  • 黒魔法
  • 攻撃に使われる物が多い。相手に不利な異常ステータスをかける物もある。
  • 召喚魔法
  • 幻獣(召喚獣)を呼び出して攻撃する。
  • 青魔法
  • 敵の特殊攻撃を魔法として使う。
  • 作品ごとに、上記以外の独自の系統が存在することも多い。 以下に、系統ごとの魔法の特徴や、代表的な魔法とその効果を紹介する。

ファイナルファンタジーの白魔法・黒魔法

  • Iから存在している最も基本的な分類であり、多くの作品で採用されている。近作では他系統として分類されていたり新しく作られた魔法も、源流を辿れば白魔法か黒魔法のどちらかに分類されるものがほとんどである。
  • このゲームの「魔法」と聞いてまず最初に思い浮かべられる、英単語をもじった数文字のカタカナ語はほぼ全てがこの系統に属している。
ファイナルファンタジーの回復系統の魔法
  • ほぼ全てが白魔法である。ファイナルファンタジーシリーズで最もポピュラーな魔法の1つとして、HPを回復させ、アンデッドにダメージを与えるケアル系列が挙げられる。
  • しかしこれもIではケアル系は単体回復で、それとは別に全体回復用のヒール系統も存在していた。またIでは、種類によって対象が敵か味方かに固定されていたため、同じ白魔法にアンデッドのみにダメージを与える魔法"ディア"があった。IIからはヒールとディアの系列を取り込み、ケアルでも味方全体を回復したりアンデッドモンスターにダメージを与えられるようになった。
  • このほか、時間経過とともにHPを回復させる"リジェネ"がある。特殊なものとしてVII・XIIでは「フルケア」(単体を全回復)が登場した(ちなみに、VIIIのセルフィの特殊技にも同名の物があるが、こちらは全体回復となっている)。
  • ケアル系と並んで回復魔法としてポピュラーなのが、戦闘不能を回復させるレイズ系である。上位にHPを完全回復させる"アレイズ"が存在するほか、戦闘不能になった際に自動でレイズを発動させて復帰する"リレイズ"もこの系統に属する。
  • また、戦闘で受けたステータス異常を回復するタイプの魔法も存在する。この系統は全般を取り扱う"エスナ"を筆頭に、作品によっては対象となるステータス異常を限定した物も存在する。
  • ポイゾナ
  • 毒状態の回復。
  • ストナ
  • 石化状態から復活させる。
  • ブライナ(Iではブラナ)
  • 暗闇状態の回復。
  • などがこの系統に属する。
ファイナルファンタジーの攻撃系統の魔法
  • ほとんどは黒魔法だが、高等なものや効果を限定したものにおいては白魔法にも存在する。
  • 攻撃魔法は初等的な物では属性攻撃が多い。まず最もポピュラーな物は炎攻撃の"ファイア"、冷気攻撃の"ブリザド"、雷攻撃の"サンダー"のいわゆる基本三属性の魔法である(X系列ではこの他に水攻撃の"ウォータ"を基本魔法に含む)。このほか、毒の効果を持つ"バイオ"や地震攻撃の"クエイク"、HPの内一定比率のダメージを与える"グラビデ"等も存在する。
  • 上級の物になると属性を持たない強力な物が多くなる。一般の攻撃魔法では単体攻撃ではフレア(作品によっては炎魔法である場合もある)、全体攻撃はメテオやアルテマが一般的である。ただし上級の魔法でも属性を持つ物は存在する(先述した一部の作品におけるフレアや、白魔法で唯一の攻撃魔法"ホーリー"など)。
  • このほか、上級の物では即死効果を持った物も存在する。代表的な物はデスだが、初期のクエイクなどもこの系統に属する。また、デスとは別の系統として相手を石化させるブレイクや、空間を一時的に切り裂いて敵を異次元に送り込むデジョンも、実質的に即死効果として機能する。デスをアンデッドモンスターにかけた場合HPを回復させてしまうことになるが、ブレイクやデジョンであればアンデッドモンスターの特性による影響を無視して即死させることができる。また、アンデッドモンスターはレイズやアレイズなどの戦闘不能を回復する魔法をかけても即死させることができる。
  • これらの他、HPやMPを奪うドレイン及びアスピルや、MPにダメージを与えるラスピルも存在する。これらはアンデッド相手だと効果が逆転してしまうので注意が必要である。
ファイナルファンタジーの防御系統の魔法
  • ほとんどが白魔法であり、変則的な効果を持つものが黒魔法に稀に存在する程度である。
  • 敵からの攻撃の威力を軽減したりするタイプの魔法として一般的なのは、物理攻撃を軽減する"プロテス"(VIIのバリアもほぼ同じ)、魔法攻撃を軽減する"シェル"(VIIのマバリアも同等)、魔法を相手側に跳ね返す"リフレク"の3つである。このうち、シェルの原型といえるのがIに登場した"バファイ"などの属性魔法を軽減する物である。尚、"バファイ""バコルド""バサンダ"の3つはXで対応する属性を1度だけ完全に防ぐ物として復活した(水属性に対する"バウォタ"が追加されている)。
  • VIIにおける"バリア"と"マバリア"は、専用ゲージがステータスウインドウに用意されていて、それが消えない間だけ持続するという形で、効果の持続期間を視覚的に表した珍しい例である。同作には、これらを同時に発行させる"ウォール"や、防御魔法解除専用の"デバリア"なる魔法も登場している。
  • シェルとリフレクは、作品によっては回復魔法に対しても効果があり、回復がままならない弊害も発生する。
  • このほか、敵の目に映らなくすることで物理攻撃を回避する確率を上げる"インビジ"がIに存在したが、これの物理攻撃回避効果を更に高めたのが"ブリンク"や"バニシュ"であると見ることも可能。前者は分身することにより、後者は姿を消すことにより回避する。ただし後者では魔法攻撃が必ず命中してしまうという難点も持つ。それを利用して、ボスキャラにバニシュをかけてから即死呪文をかけると必ず成功するいう技が存在する(XIでは、"バニシュ"は光属性の攻撃魔法として登場している)。
  • その他防御的な効果を持つ物としては、体を地面から浮かせることで地震攻撃などを回避できる"レビテト"等がある。
ファイナルファンタジーの補助系統の魔法
  • 補助系の魔法は、その作用原理により様々な分類に分かれる。複数の作品に登場する魔法も、作品ごとに異なる分類がなされている事が多い。
ファイナルファンタジーの運動能力を操作する物の魔法
  • 対象の運動能力を操作する物としては、大別して"スロウ"と"ヘイスト"に分類される。この2つはIVにおけるATBの導入により、同作から効果が大きく変わっている。それ以前の作品においては対象の攻撃回数を操作し、結果的にダメージを上下させる物であったが、IV以降はそのキャラの待機時間の変動率を操作する物となっている。しかし"スロウ"が行動回数を減らし、"ヘイスト"が行動回数を増やすという基本概念は変わらない。
  • また、これらの他に対象の時間の流れを止める"ストップ"や、自分以外の時間の流れを一時的に完全に止めてしまうことで自分の連続行動を可能にする"クイック"も存在する。IXではストップも(一時的とはいえ)戦闘不能と同様に扱われ、パーティー全員が戦闘不能・石化・ストップ・猛毒(IX独自のステータス異常で、毒よりもHPの減少スピードが速く、更に戦闘不能と同様の行動不能状態となる)のいずれかになると全滅となってしまう。
ファイナルファンタジーの状態攻撃の魔法
  • いわゆるステータス異常を与える物には以下のような物がある。
  • ポイズン・バイオ
  • 毒(一定時間または行動毎にHPを減少させる)
  • ブライン
  • 暗闇(物理攻撃の命中率及び回避率を下げる)
  • サイレス
  • 沈黙(召喚を含む魔法を封じる。その他の特技が封じられる場合もある)
  • スリプル
  • 睡眠(行動できなくなる。物理ダメージによって目覚める事もある)
  • コンフュ
  • 混乱(敵味方の区別がつかず行動する状態にする。物理ダメージによって我に返ることもある)
  • 初等的な物ではこれらのような行動を制限するタイプの物であるが、上級の物になるとブレイクやデスのような敵を一瞬で倒してしまう効果を持つ物になる。また先述のスロウやストップもステータス異常に含まれる。
  • 状態変化系の魔法の内、キャラクターの外見さえも変えてしまう物として以下の物が存在する。オールド以外は同じ魔法をもう一度かけると回復する。また、動物に変身させられるとその変身の魔法以外は使えなくなるため、実質上サイレスと同等の効果を発揮する。IIIまでの作品では味方にはそれぞれのステータス異常を引き起こすが、敵に対しては一撃死と同等の効果を与える。
  • ミニマム
  • 姿を小さくする。物理攻撃・防御力が激減する。魔法関連の能力は変化しない。IIIではこの状態で進むダンジョンも存在した。
  • トード
  • 蛙に変える。物理攻撃・防御力が激減する上に魔法などが使えなくなる。
  • オールド
  • 急速な老化を促し、次第にステータスが低下していくV独自の魔法。ただし魔法やアビリティの使用そのものには制限は出ない。
  • ポーキー
  • 豚に変えるIV独自の魔法。能力は変わらないが魔法などが使えなくなる。
  • カッパー
  • カッパに変えるVI独自の魔法。ポーキーに近い効果であるが、この状態でのみ効果を発揮する武器・防具も存在する。
ファイナルファンタジーのその他の補助系統の魔法
  • 上記以外の補助魔法には、以下のような物がある。
  • バーサク
  • コマンド入力を不可能にし、強化された物理攻撃のみを実行しつづける「バーサク」状態にする。有利・不利の両面を併せ持つ。 II、IIIのみ、物理攻撃力を上げるのみの有利な効果。
  • デスペル(ディスペル)
  • 対象にかかっている、主に「有利なステータス異常」を解除する。 I、IIでは、元々備わっている属性防御を解除するという全く異なる効果を持つ。
  • また、各作品独自の魔法も存在する。
  • ダブル・トリプル
  • VIIIのみ。1回の行動で同種の魔法を複数回分発動できる状態にする。
ファイナルファンタジーの移動中に使われる物の魔法
  • 回復魔法などの一部の魔法は移動中でも使うことができるが、その他に元々移動中に使うことを前提とした魔法も以前の作品では存在した。洞窟から一瞬で脱出できる"テレポ"が特に有名である(ただしI以外のテレポは移動専用の魔法ではなく、戦闘中に使えば退却できる、敵を一撃で倒すなどの効果もある)が、他にも以下の物がある。
  • デジョン
  • IIIでは攻撃魔法兼それまで通過してきた任意のフロアに戻る魔法、IVでは1フロア分戻る移動専用の魔法として登場。Iにおけるテレポも同等であった(一瞬で外まで戻るのは"ダテレポ")。またV以降では相手を異次元(次元の狭間)などへ送る魔法(即死魔法とほぼ同等だがVIでは強制全体がけ)の魔法となった。
  • サイトロ
  • 自分の周辺の地図を得る。III及びIVに登場、Vの重要アイテム"世界地図"およびVI以降のワールドマップ画面でのマップ表示につながっている。シリーズを通して、戦闘中での使用法が皆無である魔法は珍しい。
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